東京本社社員、小野寺俊之 ヨーロッパ特許庁にて特許検索研修(4月7,8日)
2008-04-07
欧州特許庁の「Search Matters 2008」が4月7日・8日に開催され、今年も弊社調査員の小野寺がオランダのハーグまで出張し、研修に参加しました。
今年のセミナーは、参加者全員受講の11講義と、参加者の選択による4研修会が行われました。
以下にその項目と内容の概要を掲載します。
今年のセミナーは、参加者全員受講の11講義と、参加者の選択による4研修会が行われました。
以下にその項目と内容の概要を掲載します。
全員受講の講義
(1)EPOのドキュメンテーション
EPO内に蓄積している特許・非特許文献のデータベース化の現状についての説明。全文検索の他、将来は化学構造や配列検索ができるよう取り組んでいる。また多言語間の翻訳、特に中国を始めとするアジア諸国が近年出願を増やしているので、これらの文献の自動翻訳が重要である。
(2)EPC2000とロンドン合意について
EPC2000における変更点(出願日より後に出す請求項、サーチレポートの取り扱いなど)とロンドン合意(請求項の各国語への翻訳)について。
(3)インターネットでの学術文献検索
ネット上で検索できる非特許文献を引例として使う際の注意点などについて。論文が載っている学術雑誌の発行日よりもネット上で速報が出ている場合があるが、公表日、著者名などに誤植がある場合があるので注意する必要がある。
(4)インターネットでの無料特許検索
ネットで無料の特許検索データベースについての説明。esp@cene、Google Patent Search、IPCentury、gopubmed、MEDIEなどについて。
(5)esp@cenet
esp@cenetについての説明。
(6)三極協力
日米欧三極制度のハーモナイゼーションについて。とくに特許分類の共通化作業の進捗状況について。
(7)企業の特許戦略(GE Healthcareの社員が説明)
GE Healthcareの知財部の取り組みについて。特許出願の他、他社の製品・特許の調査、新規性・無効調査などの特許調査、独自のデータベース構築などをしているが、これらの仕事は品質保証の点でも大切である。
(8)市場の変化による分類の見直し
時代とともに伸びる技術分野や衰退する分野がある。伸びてくる技術分野ではこれまでの分類では絞込み切れなくなることが予想されるので、出願状況とともに分類も変化していくであろう。
(9)インターネットの先行技術
インターネット特にGoogleを使用しての先行技術調査。見つけたサイトの情報の公表日と特許出願日との関係の検証について。
(10)特許文献の機械翻訳
ヨーロッパ各国間の言語の機械翻訳の精度向上について。
(11)今後の展望
今後の知的財産の世界で起こるかもしれない4つのシナリオ。
①先進国主導で知的財産分野は順調に成長し新たな富を生み出し続ける。国際間の協力・制度の調和も進む。
②欧米とアジアが主導権を争う。
③企業が知的財産を権利として持っていることへ反発するグループ(市民団体、NGO、人権団体など)が台頭し、知財制度は衰退する。
④他社とライセンスをやり取りすることが盛んになって、新たな技術が生み出されていく。
EPO内に蓄積している特許・非特許文献のデータベース化の現状についての説明。全文検索の他、将来は化学構造や配列検索ができるよう取り組んでいる。また多言語間の翻訳、特に中国を始めとするアジア諸国が近年出願を増やしているので、これらの文献の自動翻訳が重要である。
(2)EPC2000とロンドン合意について
EPC2000における変更点(出願日より後に出す請求項、サーチレポートの取り扱いなど)とロンドン合意(請求項の各国語への翻訳)について。
(3)インターネットでの学術文献検索
ネット上で検索できる非特許文献を引例として使う際の注意点などについて。論文が載っている学術雑誌の発行日よりもネット上で速報が出ている場合があるが、公表日、著者名などに誤植がある場合があるので注意する必要がある。
(4)インターネットでの無料特許検索
ネットで無料の特許検索データベースについての説明。esp@cene、Google Patent Search、IPCentury、gopubmed、MEDIEなどについて。
(5)esp@cenet
esp@cenetについての説明。
(6)三極協力
日米欧三極制度のハーモナイゼーションについて。とくに特許分類の共通化作業の進捗状況について。
(7)企業の特許戦略(GE Healthcareの社員が説明)
GE Healthcareの知財部の取り組みについて。特許出願の他、他社の製品・特許の調査、新規性・無効調査などの特許調査、独自のデータベース構築などをしているが、これらの仕事は品質保証の点でも大切である。
(8)市場の変化による分類の見直し
時代とともに伸びる技術分野や衰退する分野がある。伸びてくる技術分野ではこれまでの分類では絞込み切れなくなることが予想されるので、出願状況とともに分類も変化していくであろう。
(9)インターネットの先行技術
インターネット特にGoogleを使用しての先行技術調査。見つけたサイトの情報の公表日と特許出願日との関係の検証について。
(10)特許文献の機械翻訳
ヨーロッパ各国間の言語の機械翻訳の精度向上について。
(11)今後の展望
今後の知的財産の世界で起こるかもしれない4つのシナリオ。
①先進国主導で知的財産分野は順調に成長し新たな富を生み出し続ける。国際間の協力・制度の調和も進む。
②欧米とアジアが主導権を争う。
③企業が知的財産を権利として持っていることへ反発するグループ(市民団体、NGO、人権団体など)が台頭し、知財制度は衰退する。
④他社とライセンスをやり取りすることが盛んになって、新たな技術が生み出されていく。
参加者の選択による研修会
(1)ペプチド検索
Registry File、CAPlusを使用して基本的なペプチド検索の実習。
(2)バイオテクノロジー分野での配列検索
EPOでは塩基配列を含むタイプの特許調査を、European Bioinformatics Institute(EBI)に委託している。この調査に使えるデータベースとして、FASTA sequence search(主に使用)、BLAST sequence search、GenomeQuest sequence searchなどがある。
(3)進歩性構築について
進歩性否定の論理付けの手順。
①最も近い先行技術文献を見つける。
②技術的特徴のうちどこが異なるのか。その違いは効果に影響を与えるか。クレームされている発明の解決すべき問題は何か。
③当業者がこの先行技術から発明を考えつくか。
(3)EPO審査官のサーチ
発明内容の認定、サーチの省力化のための工夫等について。
Registry File、CAPlusを使用して基本的なペプチド検索の実習。
(2)バイオテクノロジー分野での配列検索
EPOでは塩基配列を含むタイプの特許調査を、European Bioinformatics Institute(EBI)に委託している。この調査に使えるデータベースとして、FASTA sequence search(主に使用)、BLAST sequence search、GenomeQuest sequence searchなどがある。
(3)進歩性構築について
進歩性否定の論理付けの手順。
①最も近い先行技術文献を見つける。
②技術的特徴のうちどこが異なるのか。その違いは効果に影響を与えるか。クレームされている発明の解決すべき問題は何か。
③当業者がこの先行技術から発明を考えつくか。
(3)EPO審査官のサーチ
発明内容の認定、サーチの省力化のための工夫等について。
セミナー参加者
同セミナーには約200人が参加し、ほとんどはヨーロッパ諸国からの参加でしたが、一部アジア(インドと中東)からの参加者もいました。日本からは機械・半導体業界も含め総勢5名が参加しました。
(記)株式会社ワイゼル東京本社 小野寺 俊之

